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「パリ~ルーベ」デゲンコルプ 北の地獄を制して今季モニュメント2勝目!

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観戦:JSPORTS 大会:パリ~ルーベ2015 開催:2015年4月12日
第113回を迎えたクラシックの女王『パリ~ルーベ』がやってきました。

北フランスを舞台とし、格式の高い”五大モニュメント”の1つ。 過酷な悪路の連続に「北の地獄」、「地獄の日曜日」とも称されている。
今年の全長は253.5㎞。 その中に27のパヴェ(石畳)セクター(区間)が登場。セクター合計は52.7㎞にも及ぶ。 そのセクターは27、26、25・・・とカウントダウン式で登場。 各セクターの難易度は、★の数で表示される。(五つ星が最も過酷)。 選手には非常に辛いレースとなる分、観戦者には飛び切りスリルに満ちたレースとなります。
レースは、残141キロ、第25セクター(3番目)走行中から中継開始となり、いきなり落車映像が飛び込んできた。

恒例の五つ星セクターを中心に、インパクトのあったシーンを取り上げます。
◆残91キロ地点:第18セクター【10番目に登場 難易度★★★★★】 名物の難関コース「アランベール」。森林の中に2.4キロ一直線のパヴェ。 沿道の大観衆から檄が飛ぶ。パンク対策の交換用タイヤを掲げたスタッフの姿も多い。 痛々しい落車も発生。車一台ギリギリの細道に救急車が迎えに来るほどの負傷だった。
◆残85キロ地点で、集団が踏切を通過中に、何と遮断機が降り出した。 制止を振り切って、20台以上が侵入して渡っていく。直後に特急が通過するという危険な場面があった。
◆残52キロ地点:第11セクター【17番目に登場 難易度★★★★】 コース名「オシュイ・レ・オルシエ・ ベルセ」。 ほとんどの選手がパヴェを避けて、コース端の草むらとの境目に列を作って漕ぎ進む。 ところが、あまりにも端に寄りすぎて、側溝に転落する選手がいた。
◆残48キロ地点:第10セクター【18番目に登場 難易度★★★★★】 コース名「モンサン・ペヴェル」。 向かい風、横風、さらに向かい風。悪路だけでなく、風までも選手の邪魔をして体力を奪っていく。
そして残32キロあたりで、引退間近、ビッグレースラストランのブラドレー・ウィギンス〔スカイ/イギリス〕が第2集団から単独アタック! 燃え尽き覚悟の懸命の脚力に、最後の勇姿を目に焼き付けながら感慨深さに覆われます。
◆残16キロ地点:第4セクター【24番目に登場 ★★★★★】 コース名「カルフール・ド・ラルブル」。 ここからの観衆の熱気が凄い。日本人選手の参戦は無いのに日の丸もあった。
残り距離も少なり、手に汗握る展開になり出したのは、デゲンコルプ〔ジャイアント・アルペシン〕が先頭2人に追い付いた残6キロあたりから!
先頭集団に3人、20秒差の第2集団に4人。 それぞれの集団で、先頭交代拒否があり、誰が“共闘”するのか、“敵”か、“敵の敵は味方”なのか、監督の無線指示も含めて駆け引きが交錯し合う。 サイクルロードレースの難解的面白さの魅力は、こういう場面に詰まっている!
そして、デゲンコルプ、ヴァンアーヴェルマート〔BMC〕、ランパルト〔エティクス〕の3人に、スティバール〔エティクス〕、ボーム〔アスタナ〕ら4人が追い付き合流し、先頭集団は7人の大所帯に形成された。
最後の第27セクターを通過すると、残すは最後の決戦の地「競技場」へ。 7選手が同時に競技場入りするのも珍しい。
◆残1キロ:ヴェロドロームの競技場のトラックコース トラック勝負は1周半。7選手のケイリン勝負。 ラスト1周を告げる鐘の音が、観戦者の心臓の鼓動を高鳴らせる。
最後のコーナーで、デゲンコルプが外から捲る! スプリント勝負で圧倒したデゲンコルプが、両手を突き上げて歓喜のゴール! 指先の綺麗な伸び具合に、歓喜の度合いが察せられる。そして、雄叫びを上げて頭を抱えた。 今春のモニュメントの連続制覇に、「ミラノ~サンレモ」を制した瞬間よりも歓喜で表情が崩れていた。
最終結果は、 優勝:ジョン・デゲンコルプ〔ジャイアント・アルペシン/ドイツ〕5時間49分51秒 2位:ゼネック・スティバール〔エティクス・クイックステップ/チェコ〕 3位:フレフ・ヴァンアーヴェルマート〔BMC/ドイツ〕
表彰式では、恒例の、優勝者に対する“石畳型のトロフィー”を授与。 デゲンコルプは、パリ~ルーベ表彰台頂点の夢見心地を噛みしめながら、苦痛を与え続けられた石畳トロフィーにキスをして高々と掲げてみせた。
最後にデゲンコルプは、ジャイアント・アルペシンのチームメイトを表彰台に招き上げた。 エースの勝利はチームの勝利。自身の嬉しさばかりに酔わずに、仲間の犠牲心を感謝で労う温かい一面を披露してくれた。
今年も期待を裏切らないパリ~ルーベの激闘、極限の過酷さは、毎年ながら観戦者の心を熱くさせてくれました。

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この記事へのコメントコメント一覧

「パリ~ルーベ」デゲンコルプ 北の地獄を制して今季モニュメント2勝目!

elfte様 コメントありがとうございます。

ヨーロッパの列車は遮断機が降りてからもなかなか来ないという話が出ていました。しかし、その直後に急に列車が来たのでなおさら危険度が凄かったです。
あの後に、集団の先に行った選手たちのスピードを緩めさせ、後方の追い付きを待つようにオフィシャルの指示がありました。
公道のレースは危険がたくさんありますので、運営側に注意徹底をして頂いて安全なレース運営をしてほしいものですね。
今回もコメント頂きありがとうございました。

「パリ~ルーベ」デゲンコルプ 北の地獄を制して今季モニュメント2勝目!

相変わらず難易度が地獄のパリ~ルーベですね。
しかし、踏切とは……「わたらない」って選択肢はないですが。
レースより命大事にと叫びたくなります。
多分録画があると思うので、何人かオフィシャルに呼ばれてチームにペナルティが有るかもしれませんね。
ともあれ「命大事に」が視聴者としての本音です。
(本当にカンベンシテクレ)

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